信州建築構造協会3月例会
共催 | JSCA長野 |
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後援 | 一般社団法人 長野県建築士事務所協会 |
開催日 | 2014/03/20 |
時間 | PM 3:00〜5:00 |
参加費 | 1,000円 |
講演内容 |
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会場 | サンパルテ山王 長野市大字中御所岡田町30-20 |
セミナーレポート
RC構造に詳しくRC規準の改定などに携わる名古屋工業大学の市之瀬敏勝教授(建築・デザイン工学科)を講師として招き、長野市内で開き、会員ら約50人が聴講しました。
はじめに、あいさつに立った新井典夫会長は、昨年施行された改正耐震改修促進法によって県内でも行われる大規模建築物や緊急輸送路沿道の建物の耐震診断に、「当協会も積極的に協力していきたい」と語り、今の国会で審議される建築基準法や建築士法の改正案が、会員を含む建築士や設計事務所に「非常に大きな影響を与える」と指摘。今回の講演会などの機会を通じてレベルアップを図り、変化に対応していく必要性を強調しました。
講演で市之瀬教授は、鉄筋とコンクリートの「付着応力度」などについて図を示しながら概念やメカニズムを詳しく解説。その上で、RC規準に定める付着の考え方について、これまでの変化や現状の規定、今後の方向性などを説明しました。
市之瀬教授によれば、RC規準は平成11年版で大きく改定されたものの、同22年版の内容は同3年版に回帰。おそらく28年度になる次回改定では「さらに回帰の傾向が強まる」との見方を示しました。現状の試験データなどから、同改定では「通し筋の付着検定は不要になる可能性がある」とする一方、「カットオフ端のせん断強度は、もう少しきちんと記述する必要があるかもしれない」などと見通しを話しました。
市ノ瀬研究室 WEBサイト