セミナーレポート

信州建築構造協会の第33回総会と11月例会
新会長に大日方貞夫副会長を選出

信州建築構造協会（白鳥太一会長）は、第33回総会と11月例会を11月15日に長野市ホテル国際21で開催。任期満了に伴う役員改選では、新会長に大日方貞夫副会長を選出した。白鳥会長は相談役に就いた。

大日方新会長は、「これから構造技術者の必要性が高まってくる。皆さんと一緒にこの会を盛り上げ、信州建築構造協会の認知度をもっと上げていきたい」と抱負を述べた。

退任する白鳥会長は「前会長からは協会員を減らさないことと、ホームページを機能させることの厳命を受けていた。会員数はなんとか維持することができ、会員ブログも機能してきた。役員体制は変わるが、活動が活発になるよう協力していきましょう」と呼び掛けた。


会長職以外の改選は、副会長は伊藤正明氏と中村孝弘氏を新任し、山崎高夫氏と山口正久氏は再任となった。常任理事は、藤崎繁氏を新任し、大日方幸生氏を再任した。

　議事では、第32期事業報告と決算、第33期事業計画と予算を原案通りに承認。第33期事業計画の年間テーマは「会の更なる発展を」とし、新規会員の入会に係る活動や、若い構造技術者へ信州建築構造協会の認知度を上げる活動に取り組んでいく。

　総会後の講演会は、広島大学先進理工系科学研究科の森拓郎教授、山岸建築設計事務所（石川県）の安田衛氏が登壇。

森教授は、「木材の劣化を含めた木造建築の残存性能評価」をテーマに、木材の劣化要因、劣化診断や評価方法などを説明した。

安田氏は、一貫構造計算ソフトウェア「ＳＳ７」を用いて、柱・梁の際小断面をシミュレーションするプログラムを紹介した。


新役員は下記のとおり。※敬称略
◇会長＝大日方貞夫（オビナタファーム）
◇副会長＝山口正久（山口建築構造事務所）、山崎高夫（巴設計）、伊藤正明（伊藤構造計画工房）、中村孝弘（信濃レジン）
◇相談役＝田村茂智（カラム建築構造事務所）、堀内浩（建築パルティ設計）、土屋長命（シティープラン）、関田政道（関田構造設計事務所）、白鳥太一（白鳥構造）、浜聡志（炭平コーポレーション）
◇常任理事＝大日方幸生（本久）、藤崎繁（富国物産）
◇会計理事＝加賀匠（日建エンジニアリング）、新井さやか（Ａ＆Ａ構造研究所）
◇監事＝篠田諭（宮本忠長建築設計事務所）、赤羽謙次（赤羽構造設計事務所）